エリザベート王妃国際音楽コンクール
- piacere pianoschool
- 6月4日
- 読了時間: 2分
GWの頃はショパン国際ピアノコンクールの予備予選のことで盛り上がっていましたが(私の中で)その後5月10日あたりから今度はベルギー🇧🇪で4年に1回行われる「エリザベート王妃国際音楽コンクール」に先日6月1日まで楽しませていただきました♪
このコンクールは上記のショパン国際ピアノコンクール、ロシアの🇷🇺チャイコフスキー国際音楽コンクールと並んで世界3大コンクールとしてピアニストの憧れです✨
しかしとても過酷なコンクールでもあります。
まず予選は30分のリサイタル形式。
2パターンの曲目を並べて提出するのですが、数時間前にどちらかにコンクール事務局側に指定されて演奏します。つまり半分はこの日のために練習してきた曲が陽の目を見ずに終わるということです。
そしてセミファイナルはまた30分のリサイタル形式と(こちらもコンクール側から指定される)と世界初演の新曲を譜読みから仕上げて弾かなくてはいけません。初見や譜読みが苦手な人は不利になるということです。
それと別日にオーケストラとモーツァルトのコンチェルトを演奏します。打ち合わせは1回だそうです。
この時点でファイナルに行ける人は12人となり、今回は日本人は最多の4人となりました。
そしてここからがこのコンクールの過酷さを表しているのです。
セミファイナルからファイナルまでは10日ほどありますが、ある施設に閉じ込められ(言い方は悪いですが)スマホなども取り上げられて周りとの連絡は完全にシャットアウトされ、12人のファイナリストで生活をします。
ファイナルには今度はコンチェルトの世界初演の新曲が課せられます。オーケストラとの響き、バランスなども考えて音楽をイメージしていかなくてはなりません。
この期間中に作曲者とのディスカッションがあったようですが、コンテスタントは食い入るように質問したり、話を聞いたりしている様子がInstagramにアップされていました。
英語が話せるだけでなく、音楽的に表現する語彙力が必要だなぁと感じました。
ファイナルは前述の新曲とご本人が選んだコンチェルトの2曲を演奏しました。
なぜかプロコフィエフとブラームスが人気で重なっていましたが、他にも自分の得意とする曲を持ってきてみなさん悔いなくやり切った様子で素晴らしく、どの人が1位になるのか私は分からなかったです。
結果6位までの入賞に2人日本人が入ってくれて嬉しかったです。皆さん個性は違うけれど光る演奏でこれからのご活躍を期待しています。

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