10月に入り、楽しみにしておりましたショパン国際ピアノコンクールが始まりました。
このコンクールは5年に一度、ショパンの祖国ポーランドのワルシャワで、彼の命日の10月17日を挟んだ3週間ほどの期間で開催されます。
本来ならば昨年の2020年に行われるはずでしたが、オリンピックと同じくコロナ禍のため今年に延期されました。
それぞれの国で予備審査を受けて合格した87名のコンテスタントが一次予選に臨み、45名が二次予選に進みました。
日本からは14名が参加しており、経歴も様々な方がいて面白いです。
私の母校からも何人か後輩が出ていたり、小さいうちから海外の音楽学校や教師についていた人、神童と言われていたけれど大人の演奏へ脱皮して羽ばたこうとしている人、音楽大学へは行かず東大や医学部で勉強しながらの人、などなど。
今はとても便利でYouTubeでネット配信しており、リアルタイムでコンクールの様子を見ることが出来ます。とはいえ日本で観るとなると夜中になってしまうので私は空いた時間にアーカイブで見るようにしておりました。
あまり経歴や国籍にとらわれすぎると偏った聴き方になってしまいそうなので出来るだけ音だけに集中して聴くようにしています。
同じ曲でもさまざまな解釈があり本当に面白くてワクワクします。
私も過去に沢山ショパンを勉強しましたがまた新たな発見や気づきがあり、世界がパァっと明るくなります。
テクニックでいうと運指の仕方、あぁ、ここで左手で取るとラクだなとか、いい音が出るなとか、そんなところに素敵なメロディが隠れていたのか!など。
表現でいうとどこまで一息で持っていきたいのかとか、情景がありありと浮かぶ演奏だな、など。
人の演奏を聴くことは勉強になるよ、と常々生徒さんにはお伝えしていますがこの数日間で改めて自分自身が感じました。
今現在は二次予選の途中ですのでまだまだ楽しみは続きます。
皆さんも是非聴いてみて下さいね♪
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