先日、日本クラシック音楽コンクールの奈良本選の審査に行って参りました。
このコンクールは今年で33回目、全国規模のコンクールで予選、本選、全国大会と3回弾いてようやく順位がつきます。
特徴としては全て自由曲ということと、男子の部、女子の部と分かれているところです。
1,000人以上入る大ホールで小さな子供達から大人の方まで一生懸命自分のやってきたことを発揮されました。
私の思ったことは大きく2つありました。
1つはホール、設備について。
上記のような大ホールで開催する意味があるのかな?と。コンクールなので関係者以外は客席にいないのでせいぜい審査員を入れても30人ほど。
お風呂のような残響で、ペダルを踏むともう何を弾いているのか分からない人も。
そして椅子はキイキイいうし、ピアノもどの子が弾いても高い音、右手のメロディラインが聞こえてこないのです。
地方のホールのコンディションを考えさせられました。
そしてもう1つ、自由曲ならではの選曲の難しさです。
小さい子に大人が弾くような曲、派手で聴き映えのする曲を弾かせてその結果、弾くだけで精一杯アップアップの演奏になって残念な結果になってしまう…
その年齢にあった曲を突き詰めて勉強した方が将来的にためになり、血となり肉となります。
長い時間をかけてしっかりとしたテクニックや表現力をつけていけるよう、焦らずじっくりとレッスンしていきたいなぁと改めて思えた1日でした。
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